前朝日町議会議員
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2016-12-31

1年を振り返って思うこと

 夕方に地元の神社行われた大祓いの儀式に出席しました。これでいつもの通り1年は終わります。今年を振り返って思いつくまま書いてみました。
 この1年は日本のみならず世界の変化が新しい流れをつくってきているように思います。1%の富裕層と99%の庶民の格差の原因が新自由主義の弱肉強食であることが一層見えてきたのではないでしょうか。
 英国におけるEU離脱、米国大統領選挙でのトランプ氏の勝利によくあらわれています。しかし、EU離脱派のでたらめな宣伝、トランプ氏の暴言の中での勝利は、いずれも経済的に取り残された人々の鬱積を吸収したように思います。ヒットラーが国民の空気を巧みに利用し、暗黒社会をつくっていった状況を思い出さずにはおれません。
 難民排除の論理も、自分たちの生活が苦し見られているからで、これ以上増えたらという自己防衛の本能から発せられていると考えます。真実を見極め、これを追求していく丁寧な努力がないと権力者に利用されることをしっかり胸に刻むことが大切です。
 うそとごまかしの政治を貫いてきたのが安倍政権です。真珠湾での不戦の誓いをした翌日に、稲田防衛相の靖国神社参拝。自民党は結党以来強行採決を考えたことはないといいながら、実行する。南スーダンの首都ジュバは比較的落ち着いているという実態と合わない発言。これらは感情や信念を露骨に訴えることで、自分たちこそ平和主義者というアピールで国民の心に飛び込んでいく手法を用いています。
 客観的事実をのべない現状を考えるとき、真実に基づいた考えをしっかり持ちながら、うそを暴き、自分たちの求める真実を提起していくことであろうと思います。粘り強り働きかけが参院選での1人区での野党共闘と11選挙区での勝利に結びついていることから、さらなる粘り強い追求をしていくことだと考えます。
 わたしの議員活動の面では、毎議会で一般質問を行い、しかもその内容は提案型であること。議案については自らの意見を持って質問と必要であれば批判と反対をすること。議会報告活動は毎議会後に行うということは、最低限できたのではと思っています。
 多くの方々と対話等をしました。みなさん懸命に生活しておられますが、自分たちを苦しめている元凶について気がついておられないのが大半でありましたから、説明して理解していただくことが新しい年の課題であると考えます。
 嘘とごまかしの政治が続いていますから、政治手法が巧妙になっています。それにごまかされたり、迷わないように打ち勝つ理論の質的向上とどんな小さなことでも取り上げ、住民のくらしの前進や社会進歩をもたらすような活動をめざしていきたいと決意しています。
 この1年、閲覧していただきありがとうございました。新しい年もよろしくお願いします。そして2017年が皆さまにとっての希望の持てる年になりますよう願っています。

2016-12-30

明日は大みそか

 ここ2日間は家の掃除、片付けをしました。二人だけの生活ですのであまり汚れていませんが、新年を迎える気持ちを新たにするため清潔にしておきたいという気持ちを持ちます。
 不要なものは処理しましたが、明日は1年を振り返ってみたいと思っています。新年につなげていきたいと思います。
 相変わらず内容の乏しい年末のテレビ番組が大半です。受け身であることがどれだけ危険なことかを思うと、主体性をいかに保っていくかが大切ということです。

2016-12-28

安倍首相の演説には、先の大戦に対する歴史認識は聞かれなかった

 昨日、日米識者の安倍首相に対する公開質問状をお知らせしました。3つの質問は先の戦争に対する認識を問うたものでした。その答えは今朝の演説にあると思っていましたが、全く答えとなっているものでありませんでした。
 今回の真珠湾訪問でのべたのは「和解の言葉」だけで、侵略戦争であったことや反省する言葉がありませんでした。戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。このような言葉も侵略戦争であったという歴史認識があって理解できるものであります。内容のない空虚なたわごとに思えたのは、わたしだけでしょうか。
 戦後一時期での米国の支援に感謝することで日米関係は深まったとし、日米軍事同盟を「希望の同盟」として礼賛したことがねらいであったということです。沖縄県民をはじめ日本国民は米国に従う安倍政権の姿を感じたのではと思います。
 戦後レジュームからの脱却が首相の信念であることを考えますと、憲法改悪はさせてはならない、政権交代を早く実現する必要を演説から感じました。
 それにしてもマスコミの報道は安倍訪問を批判することなく賛美している姿は異常にに映りましたが、みなさんはどうでしょうか。

2016-12-28

要保護世帯の新入学準備費用の補助単価が2倍となる

 ある新聞の報道によると2017年度予算案で生活保護世帯と同程度に困窮している世帯の「要保護世帯」に対する就学援助のうち、新入学児童生徒に対する入学準備費用が約2倍に引き上げられるということです。
 それによりますと、小学生の補助単価は現行の2万470円が4万600円に、中学生は2万3550円から4万7400円になります。現在の費用が実態に合わないことを国会で取り上げられ、引き上げを要求されたことに、馳浩文部科学大臣(当時)が、乖離を認め、調査と対応を約束していたものでした。
 年末の予算折衝で生活保護の教育扶助の単価引き上げが実現したのです。どおりがある正当な要求であれば必ず実現していくものであるということに確信を持ちたいと思います。子どもにとっても、親にとっても、現行の費用では準備をまかないきれませんので朗報となります。
 準要保護世帯に対する国の補助は2005年に一般財源化され、補助の種類と単価は自治体の裁量に任されています。町の場合は国の補助単価と同様にしていただいており、早速教育委員会に情報を提供しておきました。子どもは家庭の生活状況に関わらず、平等の観点から教育が行われるべきと考えますので、考慮されることを期待しています。
 今日は役場の仕事納めの日ですので、1年間様々な要望等に対応していただいたことに感謝の意をのべました。行政のみなさんには、住民の立場で業務を遂行していくことを願っています。厳しい制約はあると思いますが、引き続き住民奉仕の姿勢を崩さないでほしいと願っています。

2016-12-27

日米識者が安倍首相に歴史認識を問う質問状を発表

 安倍首相の米ハワイ・真珠湾訪問に際し、日米の識者53人が連名で25日、日本の過去の侵略戦争についての歴史認識を安倍首相に問う公開質問状を発表しました。
 その内容は、過去の発言に対しての認識を問うていたり、今回のハワイ訪問と同じように、中国や朝鮮半島、アジア太平洋諸国などへの「慰霊」訪問の予定はあるのかなどを問うています。
 安倍首相が憲法解釈を変え、自衛隊の海外派兵の強化を推進していることからも重要な質問です。明日どういう発言をするか定かでありませんが、その本質がはっきりすると思われますので、質問状を発表したものと思われます。
 連名した識者は米映画監督のオリバー・ストーン氏やピーター・カズニック・アメリカン大学教授、安斎育郎・立命館大名誉教授、高橋哲哉・東京大学教授らです。
 以下はその全文です。

 首相への公開質問状

 親愛なる安倍首相、
 安倍首相は先日、1941年12月8日(日本時間)に日本陸軍が米国の海軍基地を攻撃した際の「犠牲者を慰霊する」目的で、12月末にハワイの真珠湾を訪問する計画を発表しました。
 実際のところ、その日に日本が攻撃した場所は真珠湾だけでありませんでした。その約1時間前には日本陸軍はマレー半島の北東沿岸を攻撃、同日にはアジア太平洋地域の他の幾つかの英米の植民地や基地を攻撃しています。日本は、中国に対する侵略戦争を続行するために不可欠な石油や他の資源を東南アジアに求めてこれらの攻撃を開始したのです。
 米日の開戦の場所をあなたが公式に訪問するのが初めてであることからも、私たちは以下の質問をしたく思います。
(一)あなたは、1994年末に、日本の侵略戦争を反省する国会決議に対抗する目的で結成された「終戦50周年議員連盟」の事務局長代理を務めていました。その結成趣意書には、日本の200万余の戦没者が「日本の自存自衛とアジアの平和」のために命をささげたとあります。この連盟の1995年4月13日の運動方針では、終戦50周年を記念する国会決議に謝罪や不戦の誓いを入れることを拒否しています。1995年6月8日の声明では、与党の決議案が「侵略的行為」や「植民地支配」を認めていることから賛成できないと表明しています。安倍首相、あなたは今でもこの戦争についてこのような認識をお持ちですか。
(二)2013年4月23日の国会答弁では、首相として「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁しています。ということは、あなたは、連合国およびアジア太平洋諸国に対する戦争とすでに続行していた対中戦争を侵略戦争とは認めないということでしょうか。
(三)あなたは、真珠湾攻撃で亡くなった約2400人の米国人の「慰霊」のために訪問するということです。それなら、中国や朝鮮半島、他のアジア太平洋諸国、他の連合国における数千万にも上る戦争被害者の「慰霊」にも行く予定はありますか。
 首相としてあなたは、憲法9条を再解釈あるいは改定して自衛隊に海外のどこでも戦争ができるようにすることを推進してきました。これがアジア太平洋戦争において日本に被害を受けた国々にどのような合図として映るのか、考えてみてください。

2016-12-26

こんなんでは給付型奨学金に値しない

 安倍政権は低所得者世帯の大学生などへの返済不要の「給付型奨学金」の導入を17年度から実施することを決めた。大学をめざす人や父母たちは長年待ち望んできたものですが、その内容に落胆の声であふれている。
 対象となるのは、住民税非課税世帯のうち、1学年2万人で、国公立か、私立か、自宅通学か自宅外通学かによって月2万?4万円を給付するものです。17年度は私立の自宅外生など約2800人で始め、2万人は18年度からということです。
 財源として年最大で約200億円としており、奨学金の名に値するものでありません。貸与制奨学金の利用者は約140万人ですから、政策として掲げる政権の姿勢が問われます。
 米軍関係経費が約3900億円ですから、米国への思いやりよりも、学生に思いやりをすべきです。若い人が育たなければ日本の未来は約束されません。税金の使い方を変えればできることです。まともな給付型奨学金を求めていきましょう。

2016-12-25

年末整理

 今年もあと1っ週間となりました。毎年書類がたまっていきますので1年1度だけこの時期に整理しています。1年間にたまった分だけ、最も古い年度の書類1年分を処分しています。どうしても資料として残したいものがありますから、処分しても量的には少し増えていきます。
 月刊誌も4種類購読していますが、2種類の月刊誌だけ2年分処分しました。2005年、2006年分ですが、書庫がいっぱいになっていますので、どうしても処理しなくてはなりません。懐かしい記事ばかりですが残念です。
 年賀状を作成しなければなりません。新年のあいさつ文がなかなか浮かんできませんので、あと2,3日かかるかもしれません。
 議会活動報告は印刷段階になりましたので、年内には完成して予定通りになりそうです。

2016-12-24

安倍政権は平和への願いに背く道を進むのか

 国連安全理事会は23日、米国が主導する南スーダン武器禁輸などを定めた制裁決議案の採決が行われ、日本は棄権した。賛成は米国、英国、フランスなどなど7カ国で、決議案成立に必要な9カ国に達しなかった。棄権は日本、ロシア、中国など8カ国であった。
 決議案は南スーダン政府と反政府の双方への武器輸出や軍事活動への財政支援を禁止するなどを謳っている。
 別所国連大使は「南スーダン政府が前向きに取り組もうとしている時に制裁を科すのは逆効果だ」と棄権した理由を説明している。中国やロシアの代表も「制裁は圧力となり、和平を危うくする」と主張した。
 米国は、民族対立による虐殺防止のため武器禁輸を柱とした制裁が有効と主張した。
 民族対立が武器で解決できるとは考えられない。どんな場合でも対話による解決を求めるべきである。日本国憲法に照らしても、武力による解決を求めてはならない。
 また、国連総会は23日の本会議で、核兵器を法的に禁止する条約の制定交渉に関する決議案を賛成多数で採択した。日本は10月の国連第一委員会と同様、反対した。賛成はオーストリアやメキシコなど130カ国。反対は日本のほか、核保有国である米国、英国、フランス、ロシアなど35か国で、棄権は中国やインドなど13カ国であった。
 核の唯一の被害国でありながら反対したことは、被爆者の願いに裏切る行為であり、歴史の教訓を全く無視している。
 二つの行動は、安倍政権が「戦争をする国」をつくることを願っているといわざるをえず、戦前回帰が一層強くなってきている。憲法改正が最大の狙いということがはっきりしてきている。
 このような外交は、世界の体制から孤立するであろう。

2016-12-23

前を向いていけば人間は成長する−ある人の対話から

 先日、シングルマザーの方と暫し対話をしました。彼女はこの3月まで正規職員として働いていたが、人間関係に疲れて退職しました。いまは非正規職員として働いているが、時給は900円で月に12万円前後なので生活は厳しいということでした。
 正規職員の時は贅沢はしなかったが生活は十分でき、少しは蓄えができたが、いまはその蓄えを使っているということでした。自分で選んだ道を進んできたので、少しも後悔していないということでした。
 いままでは正規職員であったので、あまり考えずに過ごしてきたが、今の職場ではオーナーが十分なる資産を持っているのですが、従業員には低賃金で働かせているということでした。オーナーは利益を上げることが第一で、従業員のことをほとんど考えていないということを初めて知ったということを話された。
 人は誰でも当事者にならないと理解できないことが多くあること、経営者は利益を上げることばかり考えているので、働けそうな賃金しか支払わないことを話しました。さらに、社会の矛盾に気がつくことで認識を深めていくもので、そこからどう進んでいくかが次の課題になるのですとのべました。
 生活に苦しんでいる人は多くいますが、「なぜなのか」を考え原因をつかんでいかないと自分の成長が望めなくなります。前を向いて進んでいこうという意思があれば、壁なるものに突き当たり、その原因と解決策を探ることになりますから、認識は深まり一歩成長させることになると信じています。

2016-12-22

映画「校庭に東風吹いて」を観て

 昨日は映画「校庭に東風吹いて」を観に行きました。一般の映画館で上映していませんが、名古屋で上映していましたので鑑賞しました。
 この映画は、家では少し話せるが、学校では話せない、一人で給食を食べられない場面緘黙症のある小学校3年生のミチルと同じ3年1組にいる離婚しダブルワークをしている母の下で貧しい生活を送る純平を中心にしたクラスの運営に力を注ぐ担任、三木知世の奮闘する物語です。
 校長等の干渉に負けず、困難を抱えている二人により添って家族への働きかけをしながら、クラスのまとまりをつくっていこうとする担任の情熱が強く印象づけられました。
 家族への働きかけに拒否を受けるのですが、諦めずに働きかけを続けながら、やがて理解を得ていくのは、子どものために担任として努力してきた姿を描いています。苦難のあとには希望が待っているということを感じる内容でした。
教室に飛び込んできたインコがきっかけで、ミチルと純平に友情が芽生えたが、インコがいなくなったのはミチルのせいと純平に言われて不登校になり、純平は何とか修復を考えるのですが実を結ばないまま、母親の実家で生活するために転校する日、純平がクラスの仲間と校庭の入り口で別れをしているときにミチルは、インコを描いた絵を持って「ありがとう」の言葉とともに別れのプレゼントをするシーンは、子どもの純粋な友情に目頭が熱くなりました。この間成長した二人の姿に、クラスが一つにまとまった情景を表わしていると感じました。
 映画では全編を通して、語りかけるという言葉の大切さや役割、値打ちを感じさせるものがあります。教師の役割の大きさを実感した映画でした。